毎月決まった日が訪れると満月となり、夜のいい雰囲気をかもしだしてくれます。
実は真夏の8月に出現する満月が「スタージャンムーン」という名前がついていることをご存じでしたでしょうか。
仮に知っていても、スタージャンムーンがどういう意味なのかは知らないはずです。
・スタージャンムーンの意味と由来
・スタージャンムーンの見られる日時
・スタージャンムーンの願い事
についてお話ししますので、参考にしてみてください。
Contents
2023年のスタージャンムーンの意味は?
毎月満月が訪れ、それぞれに名前が付与されています。
たとえば、6月ならストロベリームーン、5月ならフラワームーンと、イチゴや花と理解できますが8月のスタージャンムーンは、おそらく聞きなれない言葉のはずです。
スタージャンとはチョウザメのことを指します。
サメと言えばシャークですが、英語表記にすると「sturgeon」となります。
また、実をいうとチョウザメはサメの一種ではないため、シャークと名前がつかないのは当然のことだと言えます。
これは外見がサメに似ており、ウロコが蝶に見えることからそう呼ばれるようになりました。
また、スタージャンムーンとは別で、スタージョンムーンと呼ばれることもあります。
これは英語のsturgeonが、スタージャンやスタージョン、どちらも読めることからふたつに分岐しています。
スタージャンムーンの由来は?
満月とチョウザメはまったく関連性がなさそうに感じるため、なぜチョウザメが、そして8月の満月に名づけられたのでしょうか。
スタージャンムーンは、昔々のアメリカ先住民が名づけたと言われています。
もともとアメリカ先住民は、太陰暦と呼ばれる方法で季節を把握していました。
現在は太陽暦を使うのが一般的ですが、過去の人たちは太陰暦を使っていたということですね。
・太陰暦・・・月の満ち欠けの周期
・太陽暦・・・地球が太陽のまわりを1周
太陰暦により、毎月定期的に出現する月を基準として日にちの間隔を感じていたそうです。
太陰暦は、古代メソポタミアや古代中国などで多く採用されていた暦です。
当時のアメリカでは、チョウザメは魚の王者として認識されており、8月の狩猟が最盛期を迎えるためそのように名づけられたと想定できます。
スタージャンは過去に日本にも生息していた?
スタージャン、つまりチョウザメは過去に日本にも生息していたようです。
しかし、国際自然保護連合に準絶滅危惧と評価されており、2017年には絶滅したと言われています。
実は2020年に宮崎県で、2022年に滋賀県の琵琶湖でチョウザメが捕獲されニュースになっており、チョウザメの養殖が活発的になっています。
絶滅した理由は、農業者の過剰な水資源を使ったことにより海の水がほとんど消滅したからです。
そこに生息していたチョウザメは生きることが難しくなり、絶滅寸前、もしくは絶滅したというわけです。
チョウザメは、高級食材のキャビアを作り出す生き物のため、乱獲も続いていました。
結果、海の問題と捕獲の問題によりさらに絶滅のスピードは加速しています。
今は8月はチョウザメで通用しますが、将来的にチョウザメが完全に絶滅すると、スタージャンムーンの存在もなくなってしまうのではないでしょうか。
スタージャンムーンの別名は?
アメリカ先住民たちは、8月の満月をスタージャンムーンと呼んでいました。
ですが、当時はインターネットも通信手段もなかったため、ほかのエリアで全く同じ呼び方をしていたとは限りません。
スタージャンムーンは別のいい方がそれぞれあります。
・レッドムーン(Red Moon)
・ウーマンズムーン(Woman’s Moon)
・ライトニングムーン(Lightning Moon)
・フルーツムーン(Fruit Moon)
などが該当します。
情報が多くあるわけではありませんが、8月は赤い月に見えたためレッドムーン、フルーツが多く収穫できる時期だったのでフルーツムーンなどと名付けた可能性はあります。
2023年のスタージャンムーンはいつ見られるの?
スタージャンムーンに限らず、満月が見られる日は毎年少し変わります。
2023年のスタージャンムーンは、8月2日に観測できます。
しかも8月はスーパームーンのため、かなりはっきり見えます。
満月と新月が重なることで満月が大きく見えるタイミングをスーパームーンと言います。スーパームーンは基本的に年に1回のペースで見られます。
8月2日は深夜の3時半ごろに最大で見られます。
ただし、最大の時間が夜中の3時ですから、タイミング的にはかなり遅い時間となっています。
スタージャンムーンの過去・未来の観測日付です。
年 | 日 |
---|---|
2020年 | 8月3日 |
2021年 | 8月22日 |
2022年 | 8月12日 |
2023年 | 8月2日 |
2024年 | 8月20日 |
スタージャンムーンは8月というのは同じですが、日付がかなりバラバラなので、固定されているわけではありません。
毎年、その月になってみたい満月があれば日付をチェックして観測する方法がベストです。
8月はペルセウス座流星群も観測できます!
スタージャンムーンは願いことができるの?
それぞれの満月には、願い事をすることで叶うとされていたり、ジンクスがあったりします。
8月のスタージャンムーンは、友情や平和、自由に関する願いが叶えられると言われています。
たとえば、
・友人関係を良くしたい
・もっと友達が欲しい
・平和に暮らしたい
・もっと自由になりたい
などが該当します。
スタージャンムーンで願いを叶えるためには、いくつかの方法があります。
まずは、友人と仲良くしたい、友達が欲しいという願いを明確にし、紙に書いてください。
紙に書いたら、スタージャンムーンを見てその願いを声に出して読んでください。
次に、グラスやペットボトルに入った水を、スタージャンムーンに数時間かざし、満月水を飲んでください。
本当におまじないのようなものですが、ただ満月を眺めて願うよりも行動しているため、より叶うと言われています。
2023スタージャンムーン以外の満月の呼び方について
8月の満月はスタージャンムーンですが、それ以外の月にもそれぞれ呼び方があり意味があります。
月 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
1 | ウルフムーン | Wolf Moon |
2 | スノームーン | Snow Moon |
3 | ワームムーン | Worm Moon |
4 | ピンクムーン | Pink Moon |
5 | フラワームーン | Flower Moon |
6 | ストロベリームーン | Strawberry Moon |
7 | バックムーン | Buck Moon |
8 | スタージャンムーン | Sturgeon Moon |
9 | ハーベストムーン | Harvest Moon |
10 | ハンターズムーン | Hunter’s Moon |
11 | ビーバームーン | Beaver Moon |
12 | コールドムーン | Cold Moon |
1年の満月の中で、スタージャンムーンだけ意味が分かりづらいものです。
チョウザメという連想も難しいので、知っておくだけでも楽しくなりますよ。
まとめ
スタージャンと聞くと、なんとなく星に関するものかな?と思ってしまいますが、意外にもチョウザメでした。
2023年8月2日に、スタージャンムーンが観測できます。
最大で見られる時間は深夜とかなり遅いですが、気温は暖かいので非常に見やすい季節だと言えるでしょう。
そして8月はペルセウス座流星群も観測できるため、ぜひ両方を逃さずチェックしてみてくださいね。