満月には、いくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
そのなかでも、スーパームーンという、とてもかっこいい名前の満月があることをご存じでしょうか。
・2023年のスーパームーンはいつなのか
・スーパームーンの過去最大
・スーパームーンはなぜ起こるのか
についてお話ししますので、参考にしてみてください。
Contents
そもそもスーパームーンって何?
スーパームーンとは、地球にもっとも近づいた時の満月のことを指します。
スーパームーンは、占星術師のリチャードノールという人物が、1979年に名付けたと言われています。
つまり、スーパームーンはある意味、占いやスピリチュアル要素が含まれたものだと考えるべきです。
満月が地球にかなり近づいていることから、普段の満月よりも大きく見える、という特徴があります。
月と地球の距離は遠くて40万km以上、近くて36万km以上となります。その差は4万キロメートル以上ですから、かなりの差となります。
月は楕円形の軌道に乗っていることもあり、タイミングによっては満月が地球から離れることもありますし、近づくこともあります。
その近づいたタイミングがスーパームーンと呼ばれています。
2023年のスーパームーンはいつ?
できれば、満月を最大規模で見たいと思いませんか。
2023年のスーパームーンは8月31日に観測できます。
この時に、地球と月との距離が35万kmと、最大で近づくため2023年の中でも最大規模のスーパームーンが見られます。
実際の満月は8月31日の午前10時半ですから、肉眼で見るのは難しいです。
しかし、31日の午前1時には満月前の状態が見られますので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに、スーパームーンが訪れるタイミングは毎年異なります。
2024年 | 10月17日 |
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2024年 | 9月18日 |
2023年 | 8月31日 |
2022年 | 7月14日 |
2021年 | 5月26日 |
2020年 | 5月7日 |
2019年 | 3月21日 |
過去4年間のデータを見ても、スーパームーンが見られる季節は全く異なりました。
スーパームーンが過去最大に見られた日はいつ?
スーパームーンは、月と地球との距離が近づけば近づくこと最大で見られます。
でしたら、過去にもっとも地球に近づいた年はいつになるのでしょうか。
それは2016年の11月14日だと言われています。
しかも当時は68年ぶりの特大スーパームーンと言われていたので、とんでもなく大きいものでした。
過去と未来の過去最大になる指標となる距離を見てみましょう。
1912年 | 35万6375km |
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1948年 | 35万6490km |
2011年 | 35万6500km |
2052年 | 35万6426km |
過去をさかのぼりますと、1912年と100年以上前にもっとも接近していました。
2011年以前は1948年の35万6490kmと僅差ではありますが、かなり地球へ接近しています。
また、軌道を予測すれば未来の動きも分かります。
たとえば、直近でもっとも月が地球へ接近するのは、なんと2052年とかなり先の話です。
2052年以前で見ても、2034年の35万6446kmですから10年以上は先です。
※2024年も2025年もスーパームーンは見られます。
このデータを見ると、スーパームーンの最大はかなり貴重でありますし、人生でそう何度も経験できるものではないということです。
スーパームーンはなぜ起こるの?
スーパームーンは、円ではなく楕円形で移動していることにより発生します。
円で動くと月と地球の距離は一定ですが、楕円形だからこそ近いときもあれば遠いときもあるということです。
毎年の平均距離は38万kmで、最大の遠くて40万km、最大の近くて36kmというデータがあります。
数字の錯覚をしてしまうかもしれませんが、1万kmの差でもすごいことだと思いませんか。
たとえば、東京を出発地点とすると、イギリスのロンドンやアメリカのシカゴまでの距離となっています。
そう考えると、とてつもない距離ですよね。
スーパームーン以外に呼び方はあるの?
実はスーパームーン以外にも呼び方がさまざまあります。
満月は約29日周期で訪れるため、毎月満月が見られます。
その毎月の満月にそれぞれ名前が付与されているというわけです。
ブルームーン
ブルームーンとは、1カ月の間に2度満月が出現する状態のことを指します。
名前が青いので、決して青く見えるわけではなく、出現頻度の違いのみです。
このブルームーンは、2年半に1度のタイミングで出現するため、かなりレアです。
2023年は8月に念願のブルームーンが観測できます。
マイクロムーン
マイクロムーンとは名前の通り、もっとも小さく見える満月のことを指します。
つまり、最大のスーパームーンの反対がマイクロムーンということです。
小さいマイクロムーンをあえて見ることはないと思いますが、2023年は2月に観測できました。
ブラッドムーン
ブラッドムーンとは、皆既月食により発生する満月のことを指します。
ブラッドムーンは、赤黒く見えることからそう名付けられました。
太陽の光は、さまざまな分子とぶつかり、そして波長の長い赤が月まで届くため赤黒く見えるという仕組みになっています。
皆既月食は毎年発生するものではないため、ブラッドムーンも多くは観測できません。
1月:ウルフムーン
1月から12月の満月の名前は、アメリ先住民が名付けたと言われています。
1月はウルフムーンと名付けられています。
1月はオオカミの遠吠えが聞こえてくるため、ウルフムーンと呼ばれています。
ウルフムーン以外にも、ウィンタームーンやホリデームーンという名前もあります。
2月スノームーン
2月はスノームーンです。
2月は雪がたくさんふるため、スノームーンと名付けられました。
それ以外には、ハンガームーンやストームムーンなどと言われることもあります。
3月ワームムーン
3月はワームムーンです。
3月は芋虫が地面からでてくることから、そう名付けられています。
それ以外には、クロウムーンやサップムーンと言われることもあります。
4月ピンクムーン
4月はピンクムーンです。
4月は寒い季節が終わりピンクの花が咲くため、そう名付けられました。
それ以外には、エッグムーンやフィッシュムーンとも言われます。
5月フラワームーン
5月はフラワームーンです。
かなり暖かくなりさまざな花が咲くためフラワームーンが名付けられています。
それ以外には、パンサームーンやドラゴンムーンなど、カッコいい名前もあります。
6月ストロベリームーン
6月はストロベリームーンです。
6月はイチゴの収穫時期のため、そう名付けられました。
それ以外には、ハニームーンやフルローズムーンなどの名前もあります。
7月バックムーン
7月はバックムーンです。
バックとは牡鹿のことで、この時期になると牡鹿の角が生え変わることからそう名付けられました。
それ以外には、サマームーンやヘイムーンなどがあります。
8月スタージャンムーン
8月はスタージャンムーンです。
スタージャンとはチョウザメのことで、この時期は狩猟の最盛期のためそう名付けられました。
それ以外には、レッドムーン、フルーツムーンなどもあります。
9月ハーベストムーン
9月はハーベストムーンです。
ハーベストとは収穫を意味しますので、9月は狩猟が一段落し収穫が盛んだったためそう名付けられました。
それ以外には、コーンムーンやナットムーンなどがあります。
10月ハンターズムーン
10月はハンターズムーンです。
10月は冬を越すために狩猟が盛んとなるため、ハンターズムーンと名付けられました。
それ以外には、トラベルムーンやブラックベリームーンなどとも言われています。
11月ビーバームーン
11月はビーバームーンです。
この時期はビーバーの毛皮をとっていたことから、そのような名前になりました。
それ以外には、ホワイトムーンやダークムーンとも言われています。
12月コールドムーン
12月はコールドムーンです。
名前の通り、12月は寒いのでコールドムーンと名付けられています。
それ以外には、ロングナイトムーンやクリスマスムーンとも言われています。
まとめ
スーパームーンは、月と地球との距離が近づいた状態で見られる満月です。
月はつねに円で回っているわけではなく楕円形で動いているため、満月が小さくなる時と大きくなる時があります。
スーパームーンそのものは定期的に見られますが、過去最大のスーパームーンはそう何度も見れるものではないため、もし興味があればそのタイミングでチェックし見てはいかがでしょうか。