春の夜空を彩る流星群で知られている、4月こと座流星群。
冬が終わって新しい年度を迎える4月、流星群も「4月こと座流星群」から新年度がスタートします。
そもそも、4月こと座流星群ってどんな流星群なのでしょうか。
・【2023】4月こと座流星群とは
・【2023】4月こと座流星群はいつ?
・4月こと座流星群は方角
・4月こと座流星群のピーク時間
について解説していきますので、ご参考までにどうぞ。
Contents
【2023】4月こと座流星群とは?
4月こと座流星群は、流星が飛び出す中心となる点「放射点」がこと座のα星で知られる「ベガ」のすぐ右側にあります。
4月こと座流星群の基となる母天体は、太陽の周りを約400年周期でまわるサッチャー彗星と言われています。
以前は「こと座流星群」や「こと座κ(カッパ)流星群」と呼ばれていましたが、2009年に「4月こと座流星群」が正式名称となっています。
4月中旬から下旬にかけて流星群の活動が活発になり、4月22日から23日に最も活動が活発になる極大と予想されています。
例年は1時間あたり数個ほどと控えめなようですが、速度が早く明るい流星が特徴となっているようです。
突発的に流星の数が増える可能性もあると言われています。
国内だと1945年には1時間あたり90個くらいの流星が観測され、海外では1946年、1982年などに流星数の増加が見られたようです。
もしかすると、火球と呼ばれる火の玉のような流星も観測できるかもしれません。
夜の寒さはまだ続きますが、防寒対策をしっかりとして春の夜空をのんびり見上げてみてはいかがでしょうか。
【2023】4月こと座流星群はいつ?
4月こと座流星群は、4月14日から4月30日にかけて活動が活発になるようです。
最も活動が活発になる極大日が、4月23日の午前10時頃になると予想されています。
極大になるのが日中のためその時間帯の観測には適していません。
その日は、月が夜9時頃には沈み月明かりの影響を受けないようなので観測のチャンスとなりそうです。
1時間あたりの流星の数は数個と予想されていますが、気長に観測すれば火球を見れる可能性も十分にあります。
4月こと座流星群の方角は?
4月こと座流星群は、4月22日の夜8時頃に北東の空に放射点が昇り始め次第に高くなっていくようです。
月が沈むのも夜9時頃なので、月明かりの影響を受けることなく観測ができそうです。
北東の空を中心に空全体を見渡せる場所であれば、全方向から出現する流星群を見ることができるでしょう。
この時期になると、北東から南の空に夏の天の川などの星々も見れるかもしれません。
幻想的な春の夜空を眺めに外に出かけてみてはいかがでしょうか。
4月こと座流星群のピーク時間は?
4月こと座流星群が活発にみられるピーク時間は、4月22日の夜9時頃から23日の明け方までと予想されます。
放射点が22日の夜8時頃に北東から昇り始めて、深夜0時から2時頃には最も高い位置にあるようなので観測におすすめです。
1時間に数個の出現と予想されていますが、夜空を広い範囲で見渡せれば暗い流星も含めて数多く観測できるかもしれません。
月明かりの影響もないようなので、撮影した写真を携帯電話の待ち受けにするのも新年度のスタートに良いかもしれませんね。
4月こと座流星群の天気は?
4月こと座流星群を観測する際に気になるのは天気ですねよ。
当日に雨が降っていたり、曇っていたりすると観測ができなくなってしまいます。
過去の天気をもとに当日の天気を予想するのも楽しさのひとつではないでしょうか。
過去3年間の天気と気温は次のようになっています。
4月22日 | 東京都 | 北海道 | 大阪府 | 沖縄県 |
2022年 | 曇りのち晴れ | 曇りのち雨 | 曇りのち晴れ | 曇りのち雨 |
13.5℃ | 10.5℃ | 15.7℃ | 22.2℃ | |
2021年 | 晴れ | 曇りのち晴れ | 曇りのち晴れ | 雨 |
12.3℃ | 6.1℃ | 12.8℃ | 19.8℃ | |
2020年 | 曇りのち雨 | 曇りのち雪 | 曇りのち晴れ | 雨のち曇り |
10.6℃ | 4.5℃ | 12.4℃ | 16.5℃ |
今回は、主要な4都道府県を対象に4月22日の天気と最低気温を調べてみました。
天気は高気圧や低気圧の影響でバラバラですが、気温は予想できそうです。
冬が終わったとはいえ、まだ夜は寒くなっているようです。
厚手の上着などしっかり着込んで防寒対策おこない、風邪を引くことがないよう夜空を楽しんでください。
4月こと座流星群を見る3つのポイント
4月こと座流星群を見つけやすくするには、3つのポイントがあります。
4月こと座流星群を見るポイント1
できるだけ人口の明かり(街明かり)が少ない場所を選びましょう。
人口の明かりが多いと、その明るさが邪魔をして暗い流れ星が見えなくなってしまいます。
観測できる流星群の数が少なくなってしまいます。
4月こと座流星群を見るポイント2
空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要になってきます。
流星が飛び出す中心となる点「放射点」の方角だけにこだわらず、空の広い範囲に注意を向けましょう。
流星群は放射点がある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。
夜空を広く見渡して観測するほうが、より多くの流星が見れる可能性が高くなります。
4月こと座流星群を見るポイント3
月がある方角を正面にして観察するのは避けた方が良いでしょう。
月の種類にもよりますが、満月に近い月ほど明るい月になります。
観測の際に月が昇っていて月明かりが邪魔な場合は、月を背にしてできるだけ暗い夜空を見ましょう。
暗い流星群が月の光に邪魔されて見えなくなってしまいます。
4月こと座流星群以外の流星群は?
4月こと座流星群以外に国内で観測されている流星群の一覧になります。
特に「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は、「三大流星群」と呼ばれ、毎年安定して多くの流星が出現しています。
流星群名称 | 出現期間 | 極大日 |
しぶんぎ座流星群 | 12月28日 -1月12日 | 1月4日頃 |
4月こと座流星群 | 4月14日 – 4月30日 | 4月23日10時頃 |
みずがめ座η流星群 | 4月19日 – 5月28日 | 5月6日頃 |
みずがめ座δ流星群 | 7月12日 – 8月23日 | 7月30日頃 |
やぎ座α流星群 | 7月3日 – 8月15日 | 7月30日頃 |
ペルセウス座流星群 | 7月17日 – 8月24日 | 8月13日頃 |
はくちょう座κ流星群 | 8月8日 – 8月25日 | 8月17日頃 |
10月りゅう座流星群 | 10月6日 – 10月10日 | 10月8日頃 |
おうし座南流星群 | 9月10日 – 11月20日 | 10月10日頃 |
オリオン座流星群 | 10月2日 – 11月7日 | 10月21日頃 |
おうし座北流星群 | 10月20日 – 12月10日 | 11月12日頃 |
しし座流星群 | 11月6日 – 11月30日 | 11月18日頃 |
ふたご座流星群 | 12月4日 – 12月17日 | 12月14日頃 |
こぐま座流星群 | 12月17日 – 12月26日 | 12月23日頃 |
まとめ
今回は、【2023】4月こと座流星群(こと座流星群)とは?方角やピーク時間についてお伝えしてきました。
以前は「こと座流星群」などと呼ばれていたが、2009年に「4月こと座流星群」が正式名称となっています。
4月こと座流星群は、4月14日から4月30日にかけて活動が活発になり4月23日の午前10時頃に極大になると予想されています。
ピーク時間は、4月22日の夜9時頃から23日の明け方と予想されています。
深夜0時から2時頃には放射点が最も高い位置にあり、月が沈んでいるので月明かりの影響がなく観測チャンスになりそうです。
夜になるとまだ寒い4月ですが、新年度のスタートに夜空を眺め流星を見つけてみるのはいかがでしょうか。