2009年に国際天文学連合によりジャコビニ流星群から、正式名称が付与され「10月りゅう座流星群」となっています。
ジャコビニ流星群は、ユーミン(松任谷由美)の曲「1972年10月9日に流星群を待ったが流れなかった」で注目されたようです。
当時、全国的に多くの人が10月8日夕方から9日朝方まで夜空を観測して話題になっていたようです。
そんな話題のある、10月りゅう座流星群ってどんな流星群なのでしょうか。
・【2023】10月りゅう座流星群はいつ
・10月りゅう座流星群の方角
・10月りゅう座流星群とは
について解説していきますので、ご参考までにどうぞ。
Contents
【2023】10月りゅう座流星群はいつ?
10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は10月6日から10月10日に活動が活発になるようです。
最も活動が活発になる極大日が、10月9日の午後4時頃と予想されています。
極大の時はまだ日中で観測しにくい時間帯なので、日が暮れるまで待つ方が良いかもしれません。
10月10日の午前0時から午前2時頃に月が昇るようなので、観察は月が昇る前までが良い条件となりそうです。
10月りゅう座流星群は極大時で、1時間に数個の流星が観測されているようです。
ユーミンの曲でも聴きながら気長に待つのも良いのではないでしょうか。
10月りゅう座流星群の方角は?
10月りゅう座流星群は、東京では10月9日の午後6時頃には流星が飛び出す中心となる点「放射点」が北の空高くにあるようです。
月が昇ってくる前の観測がおすすめで、10月9日の夜8時頃から10月10日の深夜0時過ぎまでが観測のチャンスと考えられます。
10月10日の夜半すぎの観測の場合は、月が昇っていますので月を背にして北の空を中心に眺めると良いかもしれません。
10月りゅう座流星群は、他の流星群よりゆっくりとした速度で流れる流星のようです。
空が十分に暗くなってからの観測がおすすめですね。
10月りゅう座流星群の天気は?
10月りゅう座流星群を観測する際に気になるのが当日の天気ですよね。
10月中旬付近ということもあり、秋雨前線が気になるところです。
過去の記録の一覧をご覧になり、予想してみてはいかがでしょうか。
今回は、主要な4都道府県を対象に天気と最低気温をまとめてみました。
10月9日 | 東京都 | 北海道 | 大阪府 | 沖縄県 |
2022年 | 曇りのち雨 | 晴れのち雨 | 曇りのち雨 | 晴れ |
14.3℃ | 6.2℃ | 14.4℃ | 24.5℃ | |
2021年 | 曇り | 晴れ | 晴れ | 晴れ |
20.3℃ | 10.5℃ | 21.7℃ | 26.4℃ | |
2020年 | 雨 | 晴れ | 雨 | 曇りのち晴れ |
14.0℃ | 7.3℃ | 15.8℃ | 25.0℃ |
年によって天気はバラバラですが、秋雨前線の影響が強く出ているようです。
気温も夜になると下がっていますので、厚手の上着を用意する必要がありそうです。
急な雨になることも予想して傘などの雨具も用意しておけば安心ですね。
観測する夜には晴れていることを期待しましょう。
10月りゅう座流星群とは?
10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は、放射点がりゅう座の頭部にある流星群になります。
毎年10月上旬に活動が活発になり、10月8日、9日あたりに極大と予想されています。
流星群のもとになるジャコビニ・ツィナー彗星が母天体になっていることから、以前はジャコビニ流星群と呼ばれていました。
2009年にジャコビニ流星群から名称が改められ、10月りゅう座流星群となっています。
母天体の周期が約13年と言われており、回帰によって流星群数の増減に影響すると言われています。
現在は、流星群の数も1時間あたり数個程度になっていますが、過去には大出現の現象も見られたようです。
過去に多くの流星が日本で観測できた年は次のようになります。
・1998年10月8日の22時頃にZHRで720個ほど
・1985年10月8日の19時頃にZHRで220個ほど
※ZHRとは「理想的な条件下で、1人の観測者が観測できる、1時間あたりの群流星数」のことです。
そのほかにもZHRで、2011年に300個ほど、2012年に600個ほど、2018年に120個ほどの出現がヨーロッパ方面で観測されたようです。
運が良ければ、流星の大出現を実際にみることができるかもしれませんね。
流星群を見つけやすくする3つのポイント
流星群を見つけやすくするポイントをお話しします。
簡単に行なえるので試してみてください。
流星群を見つけやすくするポイント1
できるだけ街灯などの人口の明かりの少ない場所を選びましょう。
人口の明かりに邪魔されて、暗い流星が見づらくなって見ることができる流星の数が少なくなってしまいます。
流星群を見つけやすくするポイント2
空の広い範囲を見渡せる場所を選ぶのも重量なポイントになります。
放射点の方向ばかりではなく、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。
流星群は、放射点のある方向だけに出現するわけではなく空の全方向から現れると言われています。
空をより広く見渡している方が、見える流星の数が増える可能性が高くなります。
流星群を見つけやすくするポイント3
月が昇っている場合には、月を正面にして観測することは避けましょう。
月明かりに邪魔されて、暗い流星が見えなくなる可能性が高くなります。
できるだけ見ることができる流星の数を増やすようにして観測を楽しみましょう。
10月りゅう座流星群以外の流星群は?
10月りゅう座流星群以外の国内で観測されている主な流星群の一覧になります。
毎年安定して明るい流星群が観測されている「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は、「三大流星群」と呼ばれています。
流星群名称 | 出現期間 | 極大日 |
しぶんぎ座流星群 | 12月28日 -1月12日 | 1月4日頃 |
4月こと座流星群 | 4月14日 – 4月30日 | 4月22日頃 |
みずがめ座η流星群 | 4月19日 – 5月28日 | 5月6日頃 |
みずがめ座δ流星群 | 7月12日 – 8月23日 | 7月30日頃 |
やぎ座α流星群 | 7月3日 – 8月15日 | 7月30日頃 |
ペルセウス座流星群 | 7月17日 – 8月24日 | 8月13日頃 |
はくちょう座κ流星群 | 8月8日 – 8月25日 | 8月17日頃 |
10月りゅう座流星群 | 10月6日 – 10月10日 | 10月9日午後4時頃 |
おうし座南流星群 | 9月10日 – 11月20日 | 10月10日頃 |
オリオン座流星群 | 10月2日 – 11月7日 | 10月21日頃 |
おうし座北流星群 | 10月20日 – 12月10日 | 11月12日頃 |
しし座流星群 | 11月6日 – 11月30日 | 11月18日頃 |
ふたご座流星群 | 12月4日 – 12月17日 | 12月14日頃 |
こぐま座流星群 | 12月17日 – 12月26日 | 12月23日頃 |
まとめ
今回は、【2023】10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)はいつ?方角についてお伝えしてきました。
10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は10月6日から10月10日に活動が活発になり、極大が10月9日午後4時頃と予想されています。
月が昇ってくる前が観測におすすめで、10月9日の夜8時頃から10月10日の深夜0時過ぎが考えられます
10月中旬付近の観測は、秋雨前線の動きに左右されそうです。
約13年の周期で流星群の大出現が予想されており、直近では1998年に日本で多くの流星群が観測されているようです。
今回から10月りゅう座流星群を観測する際は、ユーミンの曲でも口ずさみながら気長に観測してみてはいかがでしょうか。