みずがめ座流星群が1年間に2度観測できることができるってご存知でしたか。
GW中に見れるのが「みずがめ座η(エータ)流星群」で夏休み中に見れるのが「みずがめ座δ(デルタ)流星群」です。
今回は、8月の夏休みに見ることができる「みずがめ座δ(デルタ)流星群」についてお話ししていきます。
・みずがめ座δ流星群とは?
・みずがめ座δ流星群はいつ見れる?
・みずがめ座δ流星群を見る方角は?
について解説していきますので、ご参考までにどうぞ。
Contents
みずがめ座δ流星群とは?
みずがめ座δ(デルタ)流星群は、放射点がみずがめ座のδ星付近にある流星群のことです。
放射点(ほうしゃてん)とは、流星群に属する流星(群流星)が放射状に飛び出してくるように見える、天球上の1点のことです。
δ星付近っていまいちピンときませんが、水瓶座を北と南に分けるとするとδ星は「南の方」になります。
主に南半球で出現する流星群と言われており、日本では放射点の高度が低いので流星数はそれほど多くありません。
日本ではレアな流星群ということになりますね。
流星群が活発に流れてくるのが7月末の1週間程度ですが、7月中旬から8月下旬の長い期間観測できるようです。
流星の速度は、高・中・低に分類すると「中」なので比較的観測しやすい流星群に当てはまります。
しかし、ゴールデンウィークに見られる「みずがめ座η(エータ)流星群」と比べると「みずがめ座δ流星群」は地味なようですね。
みずがめ座δ流星群はいつ見れる?
みずがめ座δ流星群は、7月30日頃が極大となり観測に最も適しているようです。
流星群が最も活発に活動すること(またはその時期のこと)を「極大」と呼びます。
ほかの流星群と違って大きなピークはないですが、長期間にわたって見ることができます。
今日見逃しても明日見れるとうい安心感がある流星群ということですね。
観測しやすい時間帯ですが、7月29日の日の入り時には満月に近い月が昇っているようなので月が沈む午前1時半過ぎくらいが見やすいようです。
月が沈むと月の光に邪魔されることがなく観測できるということです。
平日の深夜1時半は厳しそうですが、ちょうど7月29日は土曜日となっているのでロマンチックな夜ふかしもたまには良いのかもしれませんね。
ちょうどこの時期はやぎ座α流星群などの流星群の活動も活発になっています。
みずがめ座δ流星群単体では数が少なく感じますが、他と合わせると1時間あたり15〜20個ほどの流星が見られそうです。
みずがめ座δ流星群を見る方角は?
みずがめ座δ流星群を見る方角は、7月30日の月が沈んだ午前2時ごろの南の空を眺めるようにしてみてください。
みずがめ座δ流星群の放射点が高く昇って、南の空を中心に四方八方に流星が放射状に飛び出すように流れていくようです。
観測する際は、できるだけ空が大きく見渡せる広い場所が適しています。
もし月が出ていて月の光が邪魔になるような時は、月を手にして暗い方の空を眺めるようにしてみてください。
豆知識として、流星が早く短く見えた場合は放射線の近くで、遅く長く見えた場合は放射点から離れているということです。
ちなみに7月29日は午後8時ごろに土星、午後11時ごろに木星が明るく夜空に輝いているようです。
夏の思い出に両方眺めて見るのも良いのではないでしょうか。
みずがめ座δ流星群の天気は?
みずがめ座δ流星群を観測する際に気になるのは天気ですよね。
空が曇っていたり、雨が降っている時は観測ができません。
昨年のデータをもとに7月29日、7月30日を見てみましょう。
2022年7月29日 | 2022年7月30日 | |
札幌 | 曇り | 晴れ |
仙台 | 曇り一時雨 | 曇りのち晴れ |
東京 | 曇りのち晴れ | 晴れ |
大阪 | 晴れ | 曇りのち晴れ |
福岡 | 晴れ | 曇りのち晴れ |
那覇 | 晴れのち曇り | 晴れのち雨 |
全国的に梅雨が明けて晴れている地域が多かったようですね。
昨年はこの時期に台風5号が近づいていたようで、西日本の太平洋側が雨だったようです。
あくまでも予想ですが、2023年のみずがめ座δ流星群は全国的に晴れるのではないでしょうか。
台風の発生などは予想ができませんが、昨年通りであれば観測日和になると思われます。
あくまでも予想なので、ご参考程度で。
流星群を見つけやすくする3つのポイント
流星群を見つけやすくするために、次のようなポイントがあります。
誰でも簡単に行なえるので試してみてください。
流星群を見つけやすくするポイント1
街灯などの人口の明かりが少ない場所を選びましょう。
人口の明かりが多いと、その明るさに邪魔されて暗い流星が見えなくなってしまう可能性があります。
できるだけ見ることができる流星の数を多くすることもポイントのひとつになります。
流星群を見つけやすくするポイント2
空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。
放射点の方向だけではなく、空の広い範囲に注意を向けましょう。
流星群は、放射点のある方向だけに出現するわけではなく、空の四方八方から出現すると言われています。
空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を見る可能性が高くなります。
流星群を見つけやすくするポイント3
月が昇っている場合は、月を正面にして観測するのは避けたほうが良いでしょう。
月明かりに邪魔されて、暗い流星が見えなくなってしまいます。
月明かりが邪魔であれば、月を背にして空を広い範囲で観測すると見える流星の数が多くなる可能性が高くなります。
みずがめ座δ流星群以外の流星群は?
みずがめ座δ流星群以外の主な流星群は次のようになっています。
流星の出現時期や極大時期が分かれば観測が楽しくなりますよ。
特に、毎年観察され有名な流星群は「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」で「三大流星群」と呼ばれています。
流星群名 | 流星出現期間 | 極大 |
しぶんぎ座流星群 | 12月28日 -1月12日 | 1月4日頃 |
4月こと座流星群 | 4月16日 – 4月25日 | 4月22日頃 |
みずがめ座η(エータ)流星群 | 4月19日 – 5月28日 | 5月6日頃 |
みずがめ座δ(デルタ)流星群 | 7月12日 – 8月23日 | 7月30日頃 |
やぎ座α流星群 |
7月3日 – 8月15日 | 7月30日頃 |
ペルセウス座流星群 | 7月17日 – 8月24日 | 8月13日頃 |
はくちょう座κ流星群 | 8月8日 – 8月25日 | 8月17日頃 |
10月りゅう座流星群 | 10月6日 – 10月10日 | 10月8日頃 |
おうし座南流星群 | 9月10日 – 11月20日 | 10月10日頃 |
オリオン座流星群 | 10月2日 – 11月7日 | 10月21日頃 |
おうし座北流星群 | 10月20日 – 12月10日 | 11月12日頃 |
しし座流星群 | 11月6日 – 11月30日 | 11月18日頃 |
ふたご座流星群 | 12月4日 – 12月17日 | 12月14日頃 |
こぐま座流星群 | 12月17日 – 12月26日 | 12月23日頃 |
※流星出現期間や極大日は一般的な期間や日になっています。
まとめ
今回は、みずがめ座δ流星群とは?いつ見れるのか?見やすい方角などをお伝えしてきました。
みずがめ座δ流星群は、7月30日の深夜2時ごろが観測のベストタイミング。
方角は南の空を大きく見渡せる場所がおすすめです。
昨年の天気を見てみると、平年並みに梅雨が明けていて全国的に晴れているようでした。
夏の思い出にみずがめ座δ流星群の観測をしてみてはいかがでしょうか。