毎月、一定の間隔で満月が観測できますが、それぞれの月に名前が付与されている、ということをご存じでしたでしょうか。
それぞれの満月の名前には意味があり、また、出現する時間も毎年変化します。
そうなると、2023年の満月はいつ見られるのだろう、と疑問に思われるはずです。
・2023年満月はいつなのか
・満月を最大で見られる時間
今回は、満月はいつ見られるのかについてお話ししますので参考にしてみてください。
Contents
2023年の満月はいつ?12か月分の満月の名前
それぞれの満月は、はるか昔のアメリカ先住民たちが名付けたと言われています。
当時は時間をはかる機械がなかったこともあり、そのときの出来事をもとに満月に名前をつけました。
1月ウルフムーン
1月のウルフムーンは、狩猟や収穫の時期だったこともあり、そう名付けられました。
とくにアメリカ先住民が住んでいた地域では、オオカミが繁殖期で遠吠えが絶えず聞こえていたため、ウルフムーンと名付けています。
2023年のウルフムーンは1月7日の土曜日に観測でき、最大は8時です。
満月:1月07日
下弦:1月15日
新月:1月22日
三日月:1月24日
上弦:1月29日
2月スノームーン
2月に入ると雪が積もります。
そんな景色を思ってか、2月はスノームーンと名付けられました。
アメリカ先住民はアメリは北部に住んでいたこともあり、場所的に多くの雪が降り積もったのでしょう。
2023年のスノームーンは、2月6日に観測でき最大は午前3時となっています。
満月:2月06日
下弦:2月14日
新月:2月20日
三日月:2月22日
上弦:2月27日
3月ワームムーン
ワームムーンは芋虫の月と訳します。
3月は暖かくなり、そのタイミングで芋虫が地面からでてくることが想定できます。
2023年のワームムーンは、3月7日に観測でき最大は21時半とベストな時間となっています。
満月:3月07日
下弦:3月15日
新月:3月22日
三日月:3月24日
上弦:3月29日
4月ピンクムーン
いよいよ4月で春の季節となってきました。
春の季節はさまざまな花が咲くため、ピンクムーンと名付けられています。
日本では4月と言えば桜ですが、当時のアメリカ先住民も、同じようにピンクの花が咲いていたのかもしれません。
ピンクムーンは4月6日の13時半が最大観測できるタイミングです。
満月:4月06日
下弦:4月13日
新月:4月20日
三日月:4月22日
上弦:4月28日
5月フラワームーン
5月も4月に似ていますが、フラワームーンと名付けられています。
5月はピンク以外の花がたくさん咲いていた可能性があります。
日本で言いますと、バラやハナミズキ、サツキなどが該当します。
フラワームーンは、5月6日のゴールデンウィーク中に観測できます。
最大は夜中の2時です。
満月:5月06日
下弦:5月12日
新月:5月20日
三日月:5月22日
上弦:5月28日
6月ストロベリームーン
6月はイチゴの収穫月だったことから、ストロベリームーンと名付けられました。
また、ストロベリームーンと言えば月は赤いのではと思ってしまいますが、あくまで通常の色あいです。
ストロベリームーンは、あくまでイチゴの収穫に関連したものだ、ということです。
ストロベリームーンは、6月4日の最大は12時40分ごろに観測できます。
満月:6月04日
下弦:6月11日
新月:6月18日
三日月:6月20日
上弦:6月26日
7月バックムーン
BUCKとは、牡鹿のことを指します。
7月は、牡鹿の角が生え変わるタイミングであることから、バックムーンと名付けられています。
また、別な場所ではサマームーンと呼ばれていたそうで、季節に合った名前がつけられています。
バックムーンは7月3日の20時半が最大のピークとなります。
満月:7月03日
下弦:7月10日
新月:7月18日
三日月:7月20日
上弦:7月26日
8月スタージャンムーン
スタージャンは、チョウザメのことを指します。
8月はチョウザメをメインに、多くの生き物を狩猟していたため、スタージャンムーンと名付けられました。
そのなかでもチョウザメは、魚の王者として祀られていたため、スタージャンムーンにしたと言われています。
スタージャンムーンは、8月2日の深夜3時が最大となります。
満月:8月02日
下弦:8月08日
新月:8月16日
三日月:8月18日
上弦:8月24日
満月:8月31日
※1月に2度見られる満月をブルームーンと言います。
9月ハーベストムーン
ハーベストとは収穫という意味を持っています。
ちょうど9月はさまざまな野菜が収穫できる時期のため、ハーベストムーンと名付けられました。
9月になると、太陽が沈む時間が早くなるため、いかに収穫をはやくできるのかが重要だったそうです。
ハーベストムーンは9月29日の19時がピークとなっています。
下弦:9月07日
新月:9月15日
三日月:9月17日
上弦:9月23日
満月:9月29日
10月ハンターズムーン
10月は狩猟のピークということもあり、ハンターズムーンと名付けられました。
9月には収穫が終わり、冬を越すために10月はたくさんの狩猟をしていたことでしょう。
また、夏場にたくさん蓄えた動物たちが出現し、それらを狩猟していたことも関連しています。
ハンターズムーンは10月29日の朝5時半が最大となっています。
下弦:10月06日
新月:10月15日
三日月:10月17日
上弦:10月22日
満月:10月29日
11月ビーバームーン
11月になると、厳しい寒さを迎えるためにビーバーを狩猟し、その毛皮を取っていたそうです。
そのため、11月はビーバームーンと名付けられています。
それ以外の場所では、トレーディングムーンやフロストムーンとも呼ばれています。
ビーバームーンは11月27日の最大が18時となっています。
下弦:11月05日
新月:11月13日
三日月:11月15日
上弦:11月20日
満月:11月27日
12月コールドムーン
12月はとても寒いため、コールドムーンと名付けられました。
12月は日本もそうですし全国的に厳しい寒さを迎えますし、北部に住んでいたアメリカ先住民であれば余計に寒さを感じたことでしょう。
コールドムーンは12月27日に観測でき、最大は9時半です。
下弦:12月05日
新月:12月13日
三日月:12月15日
上弦:12月20日
満月:12月27日
そもそも満月とは?
満月はなんとなくイメージはできるが、詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。
満月とは、満月全体が輝いで丸く見える状態のことを指します。
これは月と太陽の黄径差が180度になった場合に起きる現象です。
月は太陽の光を反射して輝いているため、両方の位置が変われば当然、月の照らされる位置も変わります。
そして新月からはじまり、三日月、半月となり、満月となります。
新月から満月までの周期は29.5日ですから、1カ月に1度満月が見られるのはこの周期があってこそです。
満月は東の空にのぼり、西へ沈むという特徴があります。
満月と月の種類について
ここからは、満月ができるまでの道筋を順を追って解説します。
新月
満月は新月から始まります。
朔(さく)とも言われていますが、太陽と月が同じ方向にでているため、地球からは見られません。
三日月
みなさんは、三日月という言葉は聞いたことがあるはずです。
最初に表す月が三日月です。
新月は全く見えないため、三日月が最初に見える月だと認識されています。
三日月はクロワッサンの名前の由来にもなっているほど、メジャーな月だと言えます。
上弦の月
新月から1週間後くらいの状態を上弦の月と言います。
上弦の月はちょうど月の半分が光っている状態になっています。
昼頃には東の空へ、夕方は南、夜には西へ沈みます。
上弦の弦は、弓にはる糸から名付けられたと言われています。
十日夜
十日夜(とおかんや)は、新月から10日目を指す状態を指します。
上弦の月よりも少し光の範囲が広がった状態となっています。
十日夜は、旧暦の10月10日に東日本で田の神様を祀る行事としても知られていました。
十三夜
新月から13日目の月を十三夜と言います。
旧暦の9月13日も十三夜と呼ばれています。
十五夜は中国伝統で十三夜は日本の伝統と言われており、稲作の収穫を終え感謝する季節となっています。
満月
十日夜~十三夜が過ぎるとようやく満月となります。
ここまでの期間はおよそ14日~15日程度です。
満月は毎月名前がついており、願い事が叶うと言われているので夜空を見上げる人は非常に多いです。
十五夜
十五夜も聞いたことがある人は多いはずです。
十五夜は旧暦の15日にでる月のことを指します。
また、満月の十五夜と月見の十五夜の2通りがあります。
月見の十五夜は中秋の名月とも言われており、1年でいちばんキレイな月だと言われています。
下弦の月
下弦の月は新月から23日ころの状態のことを指します。
上弦の月とは違い、反対側の月が光っている状態です。
下弦の月は、夜に東の空に昼には西の空へ沈んでいくという特徴があります。
下弦の月が終えると、また新月へ戻るという繰り返しとなっています。
まとめ
満月とひとくちに言っても、毎月名前がつけらており、さらに満月になるまでの過程があります。
満月になる周期は約1カ月ですから、毎月見られるのはとても面白くはありませんか。
見る時間や季節によって見え方が全く異なりますし、願い事やジンクスなんかもあるため、ぜひ興味があれば当日に観測してみてください。